アップルのアフターサービス　中国の関連法に違反か

　アップル製品のアフターサービスに対する消費者からのクレームについて、中国国家質量監督検験検疫総局は27日に回答を示した。人民日報が伝えた。

　クレームその1：iPhoneを修理店に出したところ、キーのみの修理は保証範囲外であり、260元（約3900円）かかるとされた。

　回答：当該携帯電話が「三包」（修理・交換・返品を保証すること）の有効期間内であった場合、アップルは中国の「携帯電話商品の修理・交換・返品責任規定」第10条の規定に違反したことになる。「三包」の有効期間内に品質問題が生じた場合、修理者は無料修理の責任を負う。

　クレームその2：iPhoneは保証期間内の修理時間が長いにも関わらず、代わりの携帯電話を提供しない。

　回答：これは中国の「携帯電話商品の修理・交換・返品責任規定」第15・16・17条の関連規定に違反する。消費者は具体的な修理時間に基づき、「7日以内に修理できない場合、修理者が無償で代わりの携帯電話を提供する」、「修理に出したその日から60日を超えた場合、もしくは30日を超えても修理が完了しなかった場合、販売者は同型番・規格の携帯電話に無償で交換する」という合法的な要求を出せる。

　クレームその3：アップルのサービス業者は、MacBook　Airのメインボードの保証期間は1年のみとしている。

　回答：中国の「小型コンピュータ商品修理・交換・返品責任規定」および「三包実施の小型コンピュータ商品目録」の規定によると、メインコンピュータのメインボードは主要部品に属し、その保証期間は少なくとも2年間に達する。

　上述したクレーム内容が事実と確認された場合、アップルのサービス業者は「小型コンピュータ商品修理・交換・返品責任規定」に違反していることになり、是正が必要だ。それが行われなかった場合、行政法執行部門が関連法に基づき、厳罰に処することになる。

　アップル側はこれについて、「アップル製パソコンの現行の保証期間は、コンピュータ全体が1年間で、主要部品は2年間だ」と回答した。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年3月28日