中日韓自由貿易協定 交渉は誠意と相互理解が重要
中国商務部(商務省)の沈丹陽報道官は8月7日、経済・貿易の話題についてメディアの取材に応じた際に、「中日韓は異なる発展段階にあるため、3カ国が交渉の中で注目する分野、敏感な議題はそれぞれ異なる」と語り、中日韓自由貿易協定交渉の最新の進捗を報告した。国際商報が伝えた。
沈報道官は、「第2回会合は7月30日から8月2日にかけて上海で実施された。中国商務部の兪建華・国際貿易交渉副代表が代表団を率いて出席し、中国外交部(外務省)、中国発展改革委員会、中国工業・情報化部(工業・情報化省)、中国財政部(財務省)、中国農業部(農業省)、中国海関(税関)総署、中国工商行政管理総局、中国国家質量監督検験検疫総局などの部門の関係者が出席した。日本の長嶺安政・外務審議官、韓国の産業通商資源部の禹泰熙・通商交渉室長も、それぞれ代表団を率いて出席した」と述べた。
沈報道官は、「3カ国は交渉の基本形式と枠組みの範囲について議論し、貨物、サービス、原産地規定、貿易救済、税関手続き・貿易の利便化、貿易の技術的障害(TBT)、衛生と植物防疫のための措置(SPS)、競争政策、知的財産権、EC事業など、計10の業務チームと専門家チームによる会議を開いた」と説明した。
しかし交渉には多くの不一致があり、その進捗が困難に直面している。沈報道官は「現状を見る限り、日韓が注目している分野は非常に広範で、例えば環境、人材、食糧安全、情報技術、EC事業、ビジネス環境などがあり、いずれも自由貿易区交渉の新興分野だ。3カ国は誠意と相互理解を前提とし、柔軟性を最大限生かし、平等なウィンウィンの結果を導き出すべきだ」と語り、「3カ国は今年年末に、日本で第3回会合を開くことを決定した」と明かした。(編集YF)
人民網日本語版」2013年8月8日