中日韓自由貿易圏 世界3位の経済ブロックになる
中日韓自由貿易協定(FTA)をめぐる交渉は、今年3月に第1回会合が行われたのに続き、今月18日には山東省威海市で自由貿易圏建設の関連問題について話し合いが行われた。話し合いでは主に自由貿易圏の意義、貨物貿易、サービス貿易、投資の問題が話し合われた。3カ国協力秘書処(事務局)の申鳳吉秘書長(事務局長)によると、中日韓自由貿易圏が成立すれば、15億人の人口と15兆ドルの国内総生産(GDP)を擁する共同市場が形成され、世界3位の経済ブロックが誕生する。地域経済の一体化を促し、3カ国の協力を進めるための着実な基礎固めになるという。新華社が伝えた。
ある統計によると、2012年の3カ国のGDP合計は15兆ドルに達し、アジア全体の70%、世界全体の20%を占めた。また3カ国はいずれも世界の貿易大国で、12年の輸出総額は3兆4千億ドルに達し、世界全体の19%を占めた。
商務部(商務省)国際貿易交渉の兪建華副代表によると、中日韓3カ国は東アジア地域で経済力が最も強く、貿易と生産の連携が最も密接な3つの経済体であり、中日韓自由貿易圏を建設することは東アジア経済の一体化プロセスにとって里程標となる一大事件だ。中国政府は日韓政府とともに、自由貿易圏の建設を積極的かつ着実に進めていきたい考えだという。