ファストファッション、3割以上が「不合格」に
衣料品の素材の含有量が表記と異なる、加工が雑、色落ちしやすい--。中国消費者協会は25日、70種類の「ファストファッション」の成人用衣料品を対象とする比較試験の結果を発表した。これらのサンプルのうち基準をすべて満たした商品は7割未満で、消費者のよく知るb+ab、MANGO、GUESS、HOT WINDなどがブラックリスト入りした。北京青年報が伝えた。
一部のブランドにはホルムアルデヒドやペーハー値の基準超過があった。このような衣料品を着用すれば症状が誘発され、身体の健康を損ねる。中国消費者協会は今回の比較試験の結果を、問題のあった企業に通知済みだ。
消費者に衣料品の真の品質を把握してもらうため、中国消費者協会の関係者はこのほど一般消費者として、北京・上海の売り場で70種類の衣料品を購入し、中国商業連合会消費財品質安全監督検査・試験センター(北京)に比較試験を委託した。
すべての基準を満たした商品(企業が表示している基準を含む)は45種類で、全体の64%を占めた。
中国消費者協会消費指導部主任の張徳志氏は、「速さはファストファッションの特徴だ。増加を続ける市場の需要に対して、一部のブランドはこの速さを求め、衣料品生産・販売のサイクルを短縮している。これにより品質が不安定になり、管理に不備が生じている」と分析した。
ZARAの広報担当者は25日、「消費者保護を重視し、今回不合格とされた商品を全国の各店舗で撤去した。ZARAの品質検査部門は中国消費者協会と連絡中で、同社の商品に品質問題があった場合、全国の各店舗に対して消費者の無条件返品に応じるよう指示する。現在は連絡の最中で、無条件返品には応じられない」と語った。
◆ファストファッションとは?
ファストファッションはアパレル業界の一種の業態で、新商品の更新が速く、価格がリーズナブルだ。商品の種類が多く、商品1種類当たりの数が少ない。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月26日