外国の調査会社が今月初めに発表した報告によると、中国の「一線都市」である北京、上海、広州、深センでの外国籍住民の基本的な生活コストは世界40位以内に入り、米ニューヨークを上回った。新華社が伝えた。
■一線都市がニューヨークを上回る
世界440都市を対象に、消費財価格その他サービス費を基準に算出した同調査では、ベネズエラの首都カラカス、アンゴラの首都ルアンダ、ノルウェーの首都オスロが上位3位に入った。アジアで最上位は日本の首都東京で、世界10位だった。
中国の首都北京の生活コストは世界15位、上海は18位となった。大陸部では他に広州が38位、深センが40位となった。香港は28位だった。米ニューヨークは50位となった。
■北京と上海は牛乳が高価
外国の調査会社は今年3月と9月に各都市の物価を調査し、報告をまとめた。映画のチケット、ファストフード、卵、バナナ、牛乳、ガソリンなど基本的な生活用品が対象だ。調査結果によると、中国大陸部の一線都市では牛乳とパンの価格が他のアジアの大都市を上回った。牛乳1リットルの価格は北京では4.17ドル、上海では4.35ドル。一方、東京では2.62ドル、シンガポールでは2.67ドルに過ぎなかった。
だが報告は家賃、水道代、電気代、ガス代、自動車購入費、学費などを計算に入れていない。都市住民の日常支出で実際に大きな割合を占めるのはこれらだ。
■元高が順位を押し上げた
報告は中国の都市が生活コストランキングで順位を上げた理由の1つとして、元高を挙げた。各都市の物価は米ドルに換算して比較するため、日本の都市が円安で順位を下げたのに対し、中国の都市は元高のために順位が押し上げられた。家賃などを計算に入れなかったことも、中国の都市が順位を上げた理由だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月23日