中国は21日午前0時42分、ボリビアの通信衛星を西昌衛星発射センターから長征3号Bロケットで打ち上げ、予定軌道に順調に乗せることに成功した。ボリビア初の人工衛星であり、モラレス大統領が現場で打ち上げに立ち会った。外国の元首が中国の発射場で衛星の打ち上げに立ち会うのは初。新華社が伝えた。
ボリビアの通信衛星は東方紅4号衛星をベースに開発され、設計寿命は15年。西経87.2度の赤道上空からボリビア全土と南米地域をカバーする。ボリビアおよび周辺地域の放送通信、遠隔教育、遠隔医療など民生事業に主に使用され、ボリビアのインフラ整備、国際水準の情報ハイウェイの建設、災害時の通信能力の向上、国民の生活水準の向上、経済繁栄と社会進歩の促進に寄与する。
習近平国家主席は同日、衛星の打ち上げ成功についてモラレス大統領と祝電を交わした。習主席は祝電で「ボリビアの通信衛星の開発と打ち上げの成功は、両国の科学技術協力の最新の成果と水準を示すものだ。ボリビアの放送通信、遠隔教育、遠隔医療水準の向上に重要な役割を果たし、中国と中南米諸国との協力の推進にも重要な貢献を果たす」と指摘した。
モラレス大統領は習主席の祝電およびボリビアに対する中国の政府と国民の無私の援助に感謝し、中国側技術者らに慰労の意と敬意を表した。また、中国の発展の大きな成果に敬服の意を表したうえで、今回の訪問を契機に両国の宇宙分野の協力を引き続き強化し、各分野の互恵協力を一段と深化して、両国関係の水準をさらに高めたい考えを示した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年12月22日