王毅氏：来年の中国外交の5大方針　経済外交を強化

　シンポジウム「新たな出発点、新たな理念、新たな実践--2013年の中国と世界」が16日に北京で開催された。王毅外交部長（外相）は式辞で「2014年は中国外交にとって全面的開拓の年となる」として、次の5つの方針でたゆまず努力すると表明した。

　（１）良好な相互作用、健全な発展という大国間関係の枠組みの構築に一段と力を入れる。各大国とのハイレベル往来を強化し、戦略面の相互信頼を深化し、利益の融合を緊密化し、相互関係の持続的で安定した健全な発展を促す。中米の新型の大国間関係の構築を踏み込んで推進し、さらに多くの協力の成果によってその拡充を絶えず図る。各分野で中露の実務協力を拡大し、国際戦略協力を強化し、高い水準の中露関係を常に確保する。「中国・EU協力2020戦略計画」を実行し、中国とEUの発展戦略の深いレベルでの結合を強化する。発展途上の大国との関係水準を引き上げ、重要な国際・地域問題で協調を強化する。

　（２）安定、友好、繁栄という周辺戦略の構築を進め、周辺外交政策座談会の精神を踏み込んで貫徹し、周辺国との善隣友好を打ち固め、互恵協力を強化し、緊密な周辺運命共同体を構築する。朝鮮半島の非核化目標を堅持し、6カ国協議再開を目指す。国家の主権と尊厳を断固として守り、一部周辺国との間に存在する領土紛争、海洋権益紛争を対話と交渉で解決する。イスタンブール・プロセス第4回外相会議を成功させ、アフガニスタン問題の政治的解決と経済復興を促す。

　（３）発展途上国との伝統的友情を一段と深化する。正しい道義・利益観を打ち出すことが、中国外交の旗印となっている。各分野でアフリカとの協力を拡大し、アフリカ支援策を実行に移し、中国とアフリカの経済・貿易協力の推進において新たな突破口を開く。中国・アラブ諸国協力フォーラム第6回閣僚級会議を成功させ、中国・アラブ諸国協力において新たな措置を打ち出す。中国・中南米協力フォーラムの構築を推進し、双方の協力全体に新たな動力を与える。また、正しい道義・利益観の精神に基づき、国際社会で公正な道理を主張し、正義を広め、平等を実行する。特に途上国のために義を重んじて正論を述べ、途上国の共通利益をしっかりと守り、発展させる。