中国の大学生、ユニークな救助マスクを開発
第6回国際大学生「モノのインターネット」革新創業大会・中国区決勝戦がこのほど江蘇省無錫市で行われ、華中科技大学(湖北省武漢市)の学生4人が発明した「OBM酸素呼吸マスク」が特別賞を受賞した。このマスクは人体の呼吸に基づき酸素調節を行い、自動で救助を求めるというもので、登山者や炭鉱労働者、心臓病患者への酸素供給に活用できる。光明網が伝えた。
発明者の4人は10日もかからずこの複雑なマスクを開発し、プログラム開発やデジタル・アナログ変換など、一連の複雑な作業を完了した。
発明者の一人、韓利亜さんは、「登山の際には、気象状況を表示する機能を利用することにより、登山者に対してペースの調整を促すことが可能だ。緊急時には、登山者の位置する緯度と経度を伝え、ボタン一押しで救助を求めることができる。特に使用者の呼吸のペースが速すぎる、もしくは遅すぎる場合、マスクは自動的に救助を求め、救援時間を稼ぐ。マスクの重さは400グラム余り、コストは200元(約2640円)のみで、経済的だ。地下深くに潜る炭鉱労働者、心臓病を持つ患者などの使用に適している」と紹介した。
4人は同作品の特許を出願中だ。また小型化、軽量化、使用時間の増加、ソフトの改善などに取り組んでいる。ほかにも家庭用、登山用、消防用、潜水用などシリーズ商品を開発中だ。韓さんは「このシリーズ商品で起業する可能性もあり、現在投資を募集している」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月28日