米軍、軍事用ロボットの開発に注力 現時点ではまだ「脇役」 (2)
▽軍事用ロボットは現時点では脇役
感情がなく、投降せず、疲れを知らず、飢えることも、痛みを感じることもない。パワーや感知能力、スピード、忍耐力は人類を大幅に上回る----。このような、まるで「ターミネーター」のような軍事用ロボットが現実のものになるのだろうか?
これについて杜氏は「現在の技術レベルから見ると、軍事用ロボットはまだ初歩的な段階にあり、自律的に作戦を遂行するには遠く及ばない」とし、「無人機を含む現在のロボットのほとんどは、遠隔操作で動いている。自律的に飛行できるとされる無人機X-47Bも、プログラムに沿った動きをするだけだ」と指摘した。
今のロボットは、危険の多い戦場での生存能力がまだ低い。これは、自律的に動くロボットはまだ頭が悪く、臨機応変に対応する能力が低いためだ。一方、遠隔操作のロボットも、命令の通信が干渉を受けやすく、絶対的に命令を聞くという保証がない。
ゆえに、人工知能の研究で飛躍的な成果が達成されない限り、戦場におけるロボットは「脇役」でしかない。彼らは人類のかわりに危険な環境で任務を遂行したり、重労働を行うことができる。Atlasも救援用のロボットだ。
杜氏は「軍事用ロボットは2足歩行のヒューマノイドである必要はない。ヒューマノイドは被弾面積が大きく、安定性が悪く、力も弱い。手榴弾の攻撃を受ければ一発で鉄くずになってしまう」と指摘、「防御力・攻撃力・成熟度が高い戦車や戦闘機、艦艇に人工知能が搭載されれば、戦闘効率は最大化される。将来の軍事用ロボットはSF映画のイメージに束縛されるべきではない」との見方を示した。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月17日