吉林省松原市、1カ月で442回の地震を観測 (2)
楊氏は、「観測データを見ると、吉林省の同地域および付近の歪み・流体・電磁波などの予兆にも新たな変化はなかった」としながらも、「今回の地震は発生の順序が複雑なため、同地域でM5級の地震が発生する可能性に注意し、警戒を強めるべきだ」と注意を促した。
中国地震台ネットワークセンター予報部副主任の張永仙氏は、「このほど地震が頻発している。地殻内の地震活動は一定ではなく、密集の現象が生じる。高い頻度は、必ずしも異常を示すものではない。しかし世界的に見ると、2004年よりM8-9の地震が連続的に発生しており、活動が比較的に活発な時期と言える」と分析した。
有名な地球物理学者、中国科学院院士の石耀霖氏は、「地震の発生には、厳格な周期は存在しない。東北平原の岩石は堆積岩で、岩石が土壌の下に位置する。現在の地質・物理の判断によると、大規模な活断層が発生しておらず、またブン川地震(ブン=さんずい+文)のような数百キロに渡る断裂の条件は備わっていない」と指摘し、「同地域の地震の発展に対しては正確な判断が必要で、より多くの資料を収集・分析しなければならない」と警鐘を鳴らした。
楊氏は、「吉林地震局は地震発生順序の変化に注目し、同地域の地震発生範囲の拡張、および地震に伴うさまざまな異常現象を注視する。また3時間おきに地震の予兆に関する観測データを分析し、異常情報を一つも漏らさず、地震発展のすう勢を正確に把握する」と強調した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月26日