国内で稼いだ金を国外で使う奇妙な現象 (2)
--中国は自国の消費者を取り戻すべき 記者は調査する中で、消費者が海外での買物を「強いられる」重要な原因として、国内の高すぎる価格以外に、国内では入手できないこともあることに気づいた。最も典型的な例がiPhoneだ。中国ではiPhone5が世界と同時発売されないため、消費者は旅行の機会に海外で購入するほかない。また、多くの中国人消費者は海外に行くと、同じブランドでも海外での方が商品のラインナップがずっと豊富なことに気づく。
軽視できない現実として、グローバル化時代の消費者はどんどんせっかちになっており、多くの新商品について購入を1日たりとも長く待てなくなっている。また、消費者は商品についてどんどんうるさくなっており、世界の小売ネットワークを通じて本当に好きな商品を選ぶようになっている。
このため、消費者を国内に引き戻すには、いかにしてiPhoneを含む世界的商品を中国市場に速やかに流通させ、国内市場の商品の多様性を豊かにするかが解決を要する問題となる。これには業者側の販売戦略の調整に加え、中国の規制・監督当局がその他の人為的障害を取り除き、中国市場への商品の流入をさらに迅速にし、円滑化する必要がある。
年間数千億元という小売業の大きなパイを前に、中国はもうひたすら嘆くのではなく、政府と市場の共同努力によって自国の消費者を取り戻すべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月18日