肺ガン 喫煙以外の誘発要因も=英専門家
人々は肺ガンと喫煙習慣を結びつけがちだが、英国のガン専門家は18日、「英国で喫煙以外の要因により肺ガンになる患者の比率が上昇傾向にあり、この現象には警戒が必要だ」と注意を促した。新華網が伝えた。
英国癌研究会(British Cancer Research Meeting)は同日、「近年、さまざまな禁煙措置の効果が現れ始めており、英国の喫煙者数が減少を続けている。しかしながら肺ガンは英国のガン患者のうち、最高の比率を占めている。そのうちの重要な原因の一つは、肺ガンの喫煙以外の誘発要因の増加だ。現在、喫煙は依然として英国の肺ガンの最大の誘発要因であるが、粉塵の吸入といったその他の要因による肺ガン患者の比率が高まり続けており、すでに10分の1から5分の1になっている」と発表した。
同研究会の関係者は、「人々は長期間に渡り、喫煙者が肺ガンの主な患者だと考えていたが、このような観念を変える必要がある。今や、肺ガン患者の2割は、喫煙とは何ら関係がなくなっている。肺ガンの誘発要因、肺ガン診断などの研究を強化するべきだ」と語った。
同研究会は同日、肺ガンの発病およびがん細胞の変異に関する詳細なメカニズムの探索を目的とする、肺ガンの研究をスタートさせた。同研究の投資総額は1400万ポンド(約21億4200万円)に達し、850人の患者を募集し、9年間で完了する予定だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月23日