極地観測船「雪竜号」、南極中山基地に向け出港
中国国家海洋局の関連部門が明らかにした情報によると、中国第30回南極観測隊を乗せた極地観測船「雪竜号」は22日に豪フリーマントル港を離れた。今後はインド洋から偏西風帯を通過し、浮氷海域を突破し、中国南極中山基地に向かうことになる。光明日報が伝えた。
偏西風帯は南緯45−60度付近に位置し、一年に渡り偏西風が吹き続ける。旋風が発生しやすく、荒波が巻き上がり、最悪の気象条件に見舞われる。通常の風力は10−12級(風速24.5/秒以上)に達し、船舶による航行は非常に危険で、「魔の偏西風帯」とも呼ばれる。改造を終えたばかり雪竜号は、偏西風帯で厳しい試練に直面する。
同観測隊は南極で、中国4番目となる科学観測基地「南極泰山基地」を建設する。雪竜号が11月7日に上海中国極地観測国内基地を出港すると、各専門チームは南極の現場作業の詳細な計画を立てた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年11月25日