中国校友会(同窓会)網は18日、「2014年中国大学入試成績最優秀者調査報告」を発表した。同報告は、中国各地の全国大学統一入試の各省・市・自治区の成績最優秀者約3千人を対象に、専攻分野や就業に対する希望など各種状況をめぐり、1952年から2013年まで実施した追跡調査および研究分析結果を取りまとめたもの。大学入試成績最優秀者が選んだ専攻は、経済学や経営マネジメントなど、いわゆる「高所得分野」に集中していた。また、香港大学と北京大学・清華大学との間でここ9年間続いている「成績最優秀者争奪戦」では、やはり「北京大学・清華大学」に軍配が上がり、全国省レベル大学入試の首席受験生のうち、約8割が両大学への進学を選んだ。京華時報が伝えた。
○成績最優秀者の間で人気の高い専攻、「経済学」がトップ
中国校友会網が1977年から2013年の中国各地の大学入試成績最優秀者900人余りを対象に行った調査によると、専攻別に見た場合、経済学を専攻した人が最も多く288人、経営マネジメント専攻が283人とすぐ後に続いた。「高所得分野」に属するこの2専攻を選んだ成績最優秀者の割合は、成績最優秀者総数の38.45%を占めた。このほか、成績最優秀者に人気の高かった専攻は順次、電子情報、法学、バイオサイエンス、コンピュータIT、北京大学元培計画実験班、建築学、物理学、自動化の各分野だった。農学専攻に進学した成績最優秀者は皆無だった。
卒業して社会人になっても、大学入試成績最優秀者はトップの地位を保つことができるのだろうか?報告によると、中国校友会網が1952年から1999年の中国各地の大学入試成績最優秀者を対象に実施した調査において、物理や数学など理数系出身の大学入試成績最優秀者の勤務実績が最高だった。7人の大学入試成績最優秀者が、中国科学院、中国工程院、国際科学・工学アカデミーの院士(会員)となり、「職場成績最優秀者の中に大学入試成績最優秀者はいない」というジンクスを打ち破った。中国語、報道、法学、医学など各専攻の成績最優秀者については、キャリア発展とキャリア目標のマッチ度が最も高く、各業界・分野で「優秀人材」ぶりを発揮している。一方で、大学入試成績最優秀者のうち専攻する人が最も多かった経営、マネジメントの専攻者のほとんどは、「高級出稼ぎ労働者」に成り果てている。所得が高い割には、業界のリーダーとなる確率は低く、胡潤やフォーブスの中国人長者ランキングでは、大学入試成績最優秀者は「不在」の状態が長く続いており、彼らの職業的成功は、社会の予想よりはるかに低いのが実態だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年6月19日