ホンダは6月末、エアバッグに不具合のある自動車のリコールを実施する予定だ。これにより、数社に跨るエアバッグ安全問題で、再び100万台以上のリコールが実施されることになる。人民網が伝えた。
不具合のあるエアバッグは部品メーカーのタカタ製で、インフレータ(膨張装置)に不具合がある。先ほどトヨタも、同様のリコールを実施した。
消息筋は、「ホンダはタカタからインフレータに関する情報の提供を待つと同時に、自社のリコール台数、およびこれらの自動車が販売された地区を調査している。今回のリコール規模は、ホンダの昨年の世界リコール台数の113万5000台を超える可能性がある」と指摘した。
ホンダ広報の安藤明美氏は、「調査を迅速に行い、リコールすべき対象があると判断した場合には早急に届け出る」と述べた。
世界最大の自動車メーカーのトヨタはこのほど、海外の約162万台を再リコールの対象とし、国内で新たに65万台をリコールの対象とした。過去5年間でリコールされた、タカタのエアバッグを搭載した自動車数は700万台以上に達する。トヨタの2013年のリコールの他に、ホンダ、日産、BMWもリコールを実施した。各社はインフレータの不具合により、約360万台の自動車をリコールした。不具合のあるインフレータには、事故発生時に部品が飛び散るおそれがある。
米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、「フロリダ州やプエルトリコなど湿度の高い環境で正常に作動しないというクレームを6件受けてから、合計109万2000台にのぼると見られるリコールが今週スタートした。これらの自動車メーカーにはトヨタの他にも、ホンダ、日産、マツダ、フィアットクライスラーが含まれる」と発表した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月18日