広西チワン族自治区で商売をするベトナムの商人は、「中国人は高い消費能力を持つ。当社がここに投資建設した工場で生産される、沈香のアクセサリーが好評を博している」と流暢な中国語で語った。新華網が伝えた。
改革開放以来、中国の開放と発展は東部沿岸部に集中していたが、近年になって、中国西部は対外開放の強化と投資環境の改善により、多くの外資系企業の注目を集めるようになった。インテルやHPなどの外資系企業が、中国西部に進出している。
交通インフラの大発展は、広西の投資環境改善の縮図だ。2013年末までに、広西は5本の高速道路を開通させ、時速200キロ以上の線路の総距離が1000キロを突破し、全国の高速鉄道の10%を占めた。広西はまた、全国で初めて高速鉄道を開通させた少数民族自治区になった。広西の9都市で高速鉄道が開通しており、自治区内の地級市の64.3%を占めた。
広西欽州市は現在、1億トン級の大型港湾、1000万トン級のコンテナターミナルの建造に取り組んでおり、地域的な国際水運センターになろうとしている。欽州市はまた、中国―ASEAN港湾都市協力ネットワークの欽州拠点の建設を全力で推進している。同プロジェクトには中国とASEANの47の港湾都市が含まれ、竣工後は中国―ASEANの海上連絡の巨大な物流情報プラットフォームになる。
ハード環境の他に、投資のソフト環境も改善されている。広西チワン族自治区商務庁はポータルサイト、対外向けの経済クレームサービスセンターを開設した。また、外資系企業による投資の行政審査サービスを全面的に加速し、70%以上の投資プロジェクトの審査・許可が1営業日で完了するようになった。その他の手続きも5営業日に短縮された。
投資環境の改善は、多くの外資系企業の注目を集めている。ロイヤル・ダッチ・シェルは2009年、西安市と陝西省の2社と、投資総額1億4000万ドルに達する契約を結び、中国の現代サービス業に6600万ドルを投じることを決定した。シンガポールで上場する海皇集団傘下の美皇集団も、上海の事業を重慶両江新区に移転し、現地でグローバルサービスセンターを建設する予定だ。
中国税関総署報道官、総合統計司長の鄭躍声氏は、「今年1−4月、広東省、江蘇省など7地域の輸出入に占める比率が低下し、中西部地区の輸出が活況を呈した。甘粛省の輸出額は73.6%増、重慶市は62.2%増、陝西省は40.9%増、雲南省は40.6%増、広西チワン族自治区は36.6%増となった」と発表した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年6月16日