シンガポール、マレーシア、タイの夢の国のような風情、ベトナム・ニャチャンのロマンティックな旅、秘境カンボジアへの冒険など、2016年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休にも海外旅行が引き続き人気を集めた。交通がますます便利で速くなり、「一帯一路」(the belt and road)の建設が進展するにつれて、独特の熱帯ムードに溢れたASEAN諸国が新しい人気旅行先になり、中国人観光客が大勢訪れるようになった。中国新聞網が伝えた。
中国観光研究院と旅行情報サイトの携程旅行網がこのほど発表した「2016年国慶節観光トレンド報告と人気ランキング」によると、今年の国慶節連休には中国人の半分近くが旅行に出かけ、国内観光客数が歴代最高を記録した連休となった。海外観光客数はのべ600万人に迫る勢いで、こちらも過去最高となる見込み。
ここ数日、甘粛省蘭州市の複数の旅行会社を取材したところ、同省で旅行商品を売り出すとすぐに完売するのはタイ、韓国、マレーシアなどで、ベトナムとカンボジアはここ数年の人気旅行先の中のダークホースであることがわかった。甘粛康輝国際旅行社のマネージャーは、「タイのツアー価格は上がったが、直航便の開通や島々の風情に惹かれて、タイを訪れる人は引き続き多い」と話す。
ベトナムやカンボジアなどのASEAN諸国への旅行がここ数年「注目を集めて」おり、徐々に中国人観光客の憧れの場所になっている。蘭州で働く1980年代生まれ(80後)のサラリーマンの劉さんは、休暇をニャチャン旅行のために「取って置いた」。「ニャチャンは小モルディブなどと呼ばれ、混じりけのないクリアな海水や古くから伝わる宗教文化がある。一番重要なのは観光地がまだ大規模に開発されていないことで、商品化される前になるべく早く行ってニャチャンを楽しみたい」という。ネットユーザー「阿拉蕾_小金魚」さんは連休の旅行でアンコールワットを訪れ、インターネットを通じてカンボジアでの写真を友人と共有したという。
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