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南京に暮らす日本人たちの生き様(四) (3)

人民網日本語版 2017年01月25日10:23

写真出典:箭厰動画「南京で生活する日本人」

近年同館を見学した日本人の正確な数は分からない。日本人が同館に来ても、挨拶したり、誰かと話したりすることもせず、自分が日本人だと名乗らないからだ。日本人の間には、「絶対に日本語を話してはいけない」という共通の認識があるかのようだ。日本人は静かに見学しては、静かにそこを去っていく。日本で長く暮らしたことがあるスタッフなら、髪型や服装から日本人と分かることもあるものの、暗黙の了解であるかのように、話しかけることはない。

同館の書記官として、日本人を案内するというのは気楽な仕事ではない。言葉ではなく、周りの見学者の目線が問題になり、周囲を気にしながら、慎重に案内しなければならない。もし、中国人からじっと見つめられると、書記官は、「彼らは確かに日本人だが、歴史とちゃんと向き合っている」と説明しに行くという。感情的になり「日本人はしっかりと目に焼き付けておくべき」との捨て台詞を吐かれたこともあるものの、それ以外のトラブルが起きたことはない。

張館長は、「今、どんな方法で歴史を銘記するのが最善なのだろう」とずっと考えている。「1937年に南京大虐殺が起きてから80年が経ち、3世代を経ている。今は再び歴史を吟味すべき時だ」。

張館長はほとんど毎日、館内を一回りする。それでも、「気持ちが落ち着かなくなる時がある」という。


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