友力社からツアーを請け負った蝶恋花旅行社の観光バスは、シーズンを迎えた武陵農場の桜を楽しむ日帰りツアーの参加者を乗せ、13日午前6時に台北を出発した。一行は、ドライバー、ガイド、乗客合わせて44人。一人1100新台湾ドルの参加費でツアーに参加した乗客は、桜花鈎吻鮭観魚台や武陵茶庄などの観光地を巡り、午後10時ごろ台北に戻るスケジュールだった。
最後の見学が終了し、バスが台北に戻る途中、「高速5号」と「高速3号」がつながる南港交流道手前の大きなカーブにさしかかった際に、おそらくスピードを出し過ぎたせいで、車両全体が道路わきにはみ出し横転した。ほとんどの乗客が車内で熟睡していたため、突然のアクシデントに対応できず、全員が観光バス横転事故の被害に遭い、なかには圧死した乗客もいた。今のところ、34人が死亡、10人が重軽傷を負っていることが確認されている。突然の惨事に、現場では助けを求める声が絶えず響き、救援のため屋根が取り除かれたバスの車内では、この世のものとは思えない悲惨な状況が起こっていた。
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