原子炉から数十メートル離れた、海抜約30メートルの高さの所から見下ろしてみると、2号機だけきれいな姿で残っており、そのほかの原子炉はガス爆発で破損していた。1-3号機とも原子炉中の燃料集合体が核燃料の過熱により融解する炉心溶融(メルトダウン)が起きた。その際に発生した残骸をどのようにして取り出すかが問題となっており、東京電力はまだその方法を見つけることができていない。
国際原子力機関 (IAEA) が定める原子力事故または事象の深刻度である国際原子力事象評価尺度 (INES) について、原子力安全・保安院は、福島第一原子力発電所事故を暫定的ながらレベル7(深刻な事故)と評価しており、同レベルは、1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故の同等だ。
30年以上前に置き得たチェルノブイリ原子力発電所事故では、60万人以上が被災し、今でも半径30キロ内の地域での居住が禁止されている。専門家は、人が居住できるほどにまで回復するには1万年以上必要との見方を示している。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn