日本旅行は安全?
今では、福島県内の第一原子力発電所に近い一部の区域を除けば、日本国内の大気中の放射線量は大幅に減少している。そして、東京を含むほとんどの地域が東日本大震災発生前の水準にまで戻っている。
しかし、環境と食べ物にはまだリスクが存在している。福島大学環境放射能研究所の青山道夫教授は、複数のモニタリングデータを総合的に見ると、事故で漏れた放射性セシウム137の総量は東京電力が発表している数値の1.5倍に当たり、食物連鎖が進むに従って、魚介類の体内に蓄積されていく可能性があると指摘している。
以上の点を総合的に考えると、日本に旅行に行く場合、以下の3点を慎重に考慮する必要がある。
一、事故がもたらしたリスクの拡大。筆者の測定では、事故の危険レベルは依然として非常に高い。日本は地震多発国で、津波が発生する恐れもある。さらに、今でも汚染物質漏出は完全に抑制することができておらず、これらのリスクを軽視することはできない。
二、隠ぺい体質で外国人を被災地に誘導しようとする日本政府。上記のリスク以上に、日本政府や東京電力の事故対応能力に現地の市民だけでなく、国際社会も懸念を示している。「メルトダウン」を2ヶ月も隠したり、汚染水の漏出を2年以上公表しなかったりしたことを考えると、大気の放射能測定の数値では分からない問題が後どれほどあるのかについて、結論を下すことは難しい。そして、日本政府は依然として、外国人観光客が事故が発生した福島県を含む東北地方へ誘導している。
三、食品などの汚染。危険区域にいなくても、土壌や野菜・果物、水産品などの汚染が依然として心配の種となっている。日本で刺身などの食品を食べる時は十分な注意が必要だ。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn