中国共産党中央紀律検査委員会はこのほど、100人を超える外国の客人を迎えた。113カ国の駐中国使節や高級代表、13国際組織の駐中国機構の高官が、中央紀律検査委員会に招かれ、初の集団説明会に参加し、中国の最新の腐敗防止の進展への理解を深めた。人民日報が伝えた。
門戸を開いて腐敗防止を語ることは、中国共産党中央委員会(中共中央)紀律検査委員会が近年進める対外宣伝の大きな見どころの一つとなっている。招待を受けて説明会に参加した外国の代表らは、こうした活動は、中国の腐敗防止の取り組みについて外から理解することを助け、開放性と透明性を重視する中国側の態度を示し、外国側と中国の高官とが疎通するプラットフォームを提供するものとなると評価した。
2012年11月の中国共産党第18回全国代表大会で習近平氏が中共中央総書記に選出されて以降、中国の腐敗防止闘争が挙げた大きな成果は、国内の民衆の幅広い関心を集めただけでなく、他国の腐敗防止事業にも参考例を提供し、中国に関する外国メディアの報道の大きな焦点の一つとなった。1月に開かれた第18期中央紀律検査委員会第7回全体会議では、腐敗防止活動報告が発表され、再び注目を集めた。
統計によると、第18回党大会以降、中央紀律検査委員会が立案・審査した「中管幹部」(中共中央組織部が直接管理する高級幹部)は240人で、第17回党大会(2007年10月)以降の5年間に審査された中管幹部総数の3.6倍に達する。処分を受けた庁局級幹部は6600人余りで同3.2倍、処分を受けた県処級幹部は4万9千人で同2.2倍となった。
中国国家統計局の行なったアンケート調査によると、92.9%の中国の民衆は、中国共産党の腐敗防止事業の成果に「とても満足している」「比較的満足している」と回答している。この比率は2012年から17.9ポイント高まった。
腐敗防止は世界各国政府が直面している問題であり、腐敗防止の分野での中国の模索と実践は、世界各国に具体的な経験と実践例を提供している。グルジア駐中国大使のDavid Aptsiauri氏は、中国の腐敗防止が顕著な成果を挙げていることについて、「印象深かったのは、紀律監督の強化や党員・官員の道徳基準の高まり、政府や公共部門、公衆の息の合った参加によって、腐敗取り締まりを強化できるだけでなく、経済の発展と社会の安定を促進することもできるという点だ」と語った。(編集MA)
「人民網日本語版」2017年3月2日
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