富士康科技集団(フォックスコン)の郭台銘会長は1日に広州市で行われた第10.5世代の8Kパネルのプロジェクト着工式典で、「昨年にシャープの買収を成功させたのに続き、今は東芝の買収に意欲がある」ことを明らかにした。中国新聞社が伝えた。
東芝の綱川智社長は今年2月、上場廃止の事態を回避するため、半導体事業の大部分または全ての資産の売却を検討していることを明らかにした。消息筋によると、富士康は買収に関心を寄せる潜在的出資企業の一つだという。
富士康は、「東芝の半導体事業の買収に成功したなら、富士康は東芝に資金を注入して経営への支援協力を行い、東芝製品を世界各地で販売する。東芝が中国に工場を建設し、生産能力をさらに拡大するよう誘致するとともに、コア技術を日本に保留することも認める」と述べた。
郭会長は東芝の半導体事業の買収を検討する理由について、「これからの富士康には大量の情報を蓄積する必要があり、特に莫大な量の8K画像ビッグデータを蓄積する必要がある。このため東芝の半導体製品と技術がほしい」と説明した。
郭会長は双方が協力を実現できるかどうかについて、「縁があるかどうかだ」とした上で、「是が非でも獲得したいというわけではないが、富士康には自信があり、誠意ももっている」とアピールした。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月2日
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