外交部(外務省)と国家インターネット情報弁公室は1日、「サイバー空間国際協力戦略」を共同で発表した。中国初のサイバー問題に関する国際戦略の公開となる。同戦略は平和発展、協力ウィンウィンをテーマに、サイバー空間における運命共同体の構築を目標として、サイバー空間における国際協力の推進について初めて全面的かつ系統的に中国の主張を打ち出し、世界のサイバー空間のガバナンスという難問の解決のために中国のプランを提起して貢献するものであり、中国のサイバー空間をめぐる国際交流・協力への参加を指導する戦略的文書でもある。
同戦略は、平和、主権、共同統治、利益共有の4つの基本原則を基礎として、その上でサイバー空間をめぐる国際協力を推進すべきであると提起する。各国が「国際連合憲章」の主旨と原則を着実に遵守し、サイバー空間の平和と安全を確保することを提唱する。主権の平等を堅持し、サイバーの覇権争いをせず、他国の内政に干渉しないことを提唱する。サイバー空間における優位性による相互補完と共同発展を推進し、「デジタルデバイド」(情報格差)を解消し、人々がインターネット発展の成果を享受できるよう確保することを提唱する。
サイバー空間の運命共同体構築のカギは行動にある。同戦略は国際ルールの制定、パートナーシップ、ガバナンスシステム、人権保護、セキュリティ協力、文化交流の9方面で行動計画を打ち出し、中国プランを提起した。こうしたプランは中国のサイバーをめぐるセキュリティと情報化の建設発展の経験を総括したものであり、また国際交流協力の成果の結晶でもある。
中国はサイバー空間をめぐる国際協力を非常に重視する。習近平国家主席は2015年12月に行われた第2回世界インターネット大会で「グローバルインターネットガバナンスシステムの変革を推進し、サイバー空間における運命共同体を構築する」と述べている。
同戦略の発表について、人民日報はこのほど「鐘声」と題する論説を発表し、これは中国が初めて戦略の形式で、サイバー分野における中国の対外政策理念を全面的に明らかにし、繁栄した安全なサイバー空間という素晴らしい青写真を描きだし、国際協力の強化に力を尽くす中国の堅い決意を示したものであるとの見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年3月5日
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