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中国農村部の婚約事情に変化 結納金を贈る風習はもう古い

人民網日本語版 2017年03月07日10:40

結納品を担ぐ貴州省従江県黄侗寨村の村民(1月23日、撮影:梁光源 人民視覚より転載)。

甘粛省でこのほど起こった、婚約時の結納金を巡る問題が、各メディアの注目を集めている。

劉康さん夫妻はいずれも甘粛省平涼市の農村出身で、暮らし向きはずっと良い状態とは言えなかった。結婚する前、劉さんは、結納金の相場が13万元(2016年、中国農村部の住民一人当たり可処分所得は1万2363元、貧困地区の場合は8452元。1元は約16.5円)という情報を得て、結納金を調達するため、友人や同級生からの資金集めに奔走した。だが思いがけないことに、実際に縁談が進み、結納金のことが話題になると、新婦の父親は手を振りながら、「結納金はあなた方が使いなさい。私たちには必要ない。その気持ちだけで十分だ」と言った。そこで劉さんは、形だけでもと8888元を渡した。しかし、結婚当日の夜に新婦の母親は、このお金をそれとなく新郎に返した。

このようなエピソードがメディアで取り上げられると、新婦の両親が見せた、物分かりが良く、寛容で、理解ある態度は多くのネットユーザーの心を温めた。

中国の伝統的な結婚文化においては、結婚が決まった時点で、男性側が金銭や贈り物、俗に言う「結納」を女性側に贈ることになっている。結納が贈られたことで、人々は両者の間に「婚約」という契約が成立したと見なされ、道徳面での拘束力さらには法的責任が発生する。また、結納文化には相手を尊重し、今後の幸福を祈願し、ともに白髪が生えるまで添い遂げたいという願望が含まれている。

伝統的習慣として、結納を贈る文化はずっと広く普及してきた。特に、農村地区では今でも盛んに結納が取り交わされている。そして、一部の地方では、結納の「価値」が上昇の一途を辿り、1950年代には数尺の更紗(さらさ)だった結納が、改革開放後は「三転一響(自転車・腕時計・ミシンとラジオ)」になり、現在に至っては、地方によっては百元紙幣によって「価値を図る」ようになり、値が上がり続ける結納金が一般家庭にとって大きなプレッシャーとなっている。そして、多くの農村部の青年が、「結納金の相場が高すぎて嫁さんをもらうことができない」と嘆いている。

分析によると、女性側が補償金を受け取り、娘を嫁に出すことによる労働力の損失をカバーするという伝統的な考え方のほか、むやみやたらに他人と見栄を張り合うことや老後に対する不安なども、農村部における結納金の高騰を後押しする主な原因となっている。

中国の各級政府は、数年前から、結婚の簡素化および親が取り決めた結婚・違法な早婚・派手婚・結婚を口実とした財産請求などの行為を慎むよう提唱しており、かなりの効果を上げている。さらに、「結納」の風習が盛んな山東省や河南省では、「紅白理事会」や「紅娘(仲人)協会」などの民間組織が設立され、郷の規則や住民による申し合わせによって、高額の結納金を抑制し、新しい良好な習慣によって従来の非合理的な習慣からの脱却を提唱している。今まさに、考え方の転換や悪しき風習の是正によって、本文の最初に取り上げた甘粛省の劉さんのケースのように、「ゼロ結納」で妻をもらうというケースも、増加の一途をたどっている。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年3月7日

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