中国国家衛生・計画出産委員会は17日、「2013年中国国民ヘルスリテラシー・モニタリング報告書」を発表した。モニタリングの結果を見ると、中国人のヘルスリテラシー水準は安定的に上昇しており、2013年は前年の8.80%から0.68ポイント上昇、2008年の6.48%から3ポイント上昇の9.48%に達した。人民日報が伝えた。
ヘルスリテラシーとは、基本的な健康情報・サービスを個人が獲得・理解し、これらの情報とサービスを活用して正確な判断をし、自身の健康を維持・促進する能力を指す。モニタリングの結果によると、都市部・農村部住民のヘルスリテラシー水準は5年間で3ポイント上昇している。
2013年の都市部・農村部住民のヘルスリテラシー水準は9.48%に達した。これは15−69歳の100人のうち、基本的なヘルスリテラシーを持つ人が10人未満であることを意味する。ゆえに中国の都市部・農村部住民のヘルスリテラシー水準は全体的に低く、かつ上昇が緩慢だ。これは「全民ヘルスリテラシー促進行動計画(2014−2020年)」の「2020年までに、全国のヘルスリテラシー水準を20%に引き上げる」という目標との間に大きな開きがある。
同報告書によると、都市部住民、東部地区住民のヘルスリテラシー水準が大幅に上昇した。農村部・中西部地区は依然として今後の健康教育活動の重点地区だ。高齢者、教育水準の低い人が、健康教育活動の重点対象となる。
住民が健康知識と理念を理解するのは比較的容易だが、健康習慣を養い健康技能を習得するのは困難だ。今回の調査は、健康技能水準が依然として低いことと、健康教育は行動的介入と技能研修を重視すべきであることを示した。
都市部・農村部住民の慢性疾患の予防に関するリテラシー水準が依然として低く、慢性疾患の発症率の上昇の流れが変わっていない。慢性疾患の予防活動は、これまでよりも段階を繰り上げる必要がある。健康的なライフスタイルの提唱に力を入れ、慢性疾患の危険リスクをコントロールするべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月18日