私の配属先は、遼寧省鉄嶺市にある朝鮮族高級中学です。私がこの学校に赴任して約半年が過ぎました。この間で私が生徒たちに伝えようとしてきたのは、「勉強してきた日本語を使えば、十分に日本人とコミュニケーションが取れる」ということです。
中国東北地方で日本語を勉強している高校生のほとんどは、大学入試の際に日本語科目を受験します。大学入試の日本語のレベルはかなり高く、文法問題も多いため、学習目標は自然と「厳密な文法規則の学習」となってしまいます。しかし、言語というのは本来何かを伝えるためにあるのであって、決して試験のためだけにあるのではありません。私はそのことを生徒たちに実感してほしいと思いました。
そこで私が取り組んだのは、伝達する意味のある作文を書かせるということです。作文を書かせるにしても、大学入試の練習としてではなく、それ自体に意味があるものにしたかったのです。
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