有人潜水艇「蛟竜号」が現地時間9日、インド洋北西部で中国大洋38航行段階第5回潜水任務を実施し、新たに生まれた海底火山の麓から山頂までの整った断面調査を実施し、科学者が今後類似する海嶺の研究を展開するためにサンプルを提供した。科技日報が伝えた。
今回の潜水作業で入手した岩石のサンプル、短い柱状の沈積物は計3本分。これはインド洋北西部の海底溶岩の過程と海嶺の変化の歴史を解明する上で、重要な資料だ。
同航行段階首席科学者の韓喜球氏は「『黒い煙突』を樹木に例えるならば、海嶺は成長するための土壌だ。樹木がいかに成長したかを調べるには、土壌の成分と構造を理解する必要がある。今回集められた溶岩サンプルには、熱水変質玄武岩や玄武岩火山ガラスが含まれる。これは海嶺の火山活動と溶岩の作用の研究に役立ち、その変化の歴史と海底熱水硫化物の生成の関係を明らかにする一助になる」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月14日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn