チベット自治区政府と中国科学院はこのほど、チベット高原の科学観測を開始することで合意した。これにより中国が40年ぶりに、チベット高原の大規模・総合科学観測を実施することになる。新華社が伝えた。
中国科学院チベット高原研究所は、国内各学科・分野の科学研究者を集め、周辺諸国の科学研究機関と協力し、チベット高原全域の全面的な観測を実施する。過去数十年間のチベット高原の資源・生態・環境の変化を全面的に把握し、チベットの生態環境の保護と経済・社会の発展を科学でサポートする。
第1段階の科学観測は6月に開始される。長江やチベット最大の湖である色林錯湖の主な水源地である格拉丹東地域の氷河及び関連生態環境の変化を観測・研究する。
情報によると、前回の科学観測と異なり、今回はドローン、無人船、衛星などの新技術・手段が用いられるという。チベット高原全域を網羅することを実現し、科学観測データをより全面的かつ正確にしていく計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月27日
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