ニュージーランドは西側先進国陣営に身を置きながらも、対中関係において昔から自らの考えを持ち、周囲の流れに身を任せることなく、これまでにいくつもの「最初」を切り開いてきた。最初に中国とWTO加盟二国間交渉を妥結した。最初に中国を完全な市場経済国を認めた。最初に中国と自由貿易協定に調印した……李克強総理のニュージーランド訪問で、中国とニュージーランドは「一帯一路」(the belt and road)協力覚書に調印した。これによってニュージーランドは西側先進国として最初に中国とこうした協定に調印した国となった。ニュージーランドが常に西側の先頭を行くことができるのはなぜか。解放日報が伝えた。
アナリストはこれについて、第1にニュージーランドの「外向」経済が反グローバル化の趨勢に「衝突」された結果だと指摘する。
国際関係学院の儲殷准教授によると、ニュージーランドは自由貿易と海外市場に大きく依存している国であり、経済の自由と開放を強調し、グローバル化の推進に全力を尽くし、汎太平洋経済統合を一貫して望んでいる。現在世界は反グローバル化の寒流に遭遇し、米国もグローバル化の先導を望んでいない。自ずとニュージーランドはグローバル化の重要な先導者である中国に大きな期待を寄せ、自らの国運を中国版のグローバル化である「一帯一路」イニシアティブと結びつけた。
第2に、ニュージーランドは中国に対して実務的で正常なメンタリティを終始保っており、イデオロギーの違いにこだわらない。儲氏によると、南太平洋に位置するニュージーランドは国土面積が小さいうえ、アジア太平洋の紛争地域から遠く離れており、一貫して世界と争いごとを起こさずにきた。このためニュージーランドは、米欧の伝統的な守成大国のように新興大国に対して警戒・防備心を抱き、さらには中国を脅威と見なすことがない。また、中国の一部の周辺諸国のように、中国の急速な発展から利益を得ておきながら、地理的に隣接していることから安全保障上の焦慮を抱くこともない。ニュージーランドはまた、社会制度、イデオロギー、人権など価値・理念上の違いよりも、実際を重視する。つまり両国間のビジネス関係だ。このため、中国・ニュージーランド関係は多くの要因によりねじ曲げられることなく発展してきた。
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