中国科学院リモートセンシング・デジタル地球研究所の職員は科学技術の手段を用い、「その昔、ここは漢の時代の長城で、あそこは唐の時代の長城の南の部分と北の部分」といった具合に200以上の古代烽燧(のろし)と砦をつなげ長城の分布線をつなげ、新疆の古代長城の様子を再現した。この立体的なデジタル模型により、古代シルクロードとその分流の具体的な方向を見ることができる。北京日報が伝えた。
同研究を実施している于麗君副研究員によると、科学研究者は地形データ、高分解能リモートセンシングデータを利用し、撮影と測量により3D模型を作成した。さらにVRやシミュレーションなどの技術を用い、新疆の200カ所以上の烽燧、砦、長城遺跡ポイントの復元に成功した。空間デジタル模型によりすべての遺跡の特徴、様子、周辺の地形をはっきり目にすることができ、また一部の長城は新疆側から眺めた様子を見ることができる。
専門家は「新疆の長城資源は、中原王朝が西部を効果的に管理していたことを裏付けている。長城遺跡は古代シルクロードの沿線に分布し、信号伝達、防御・攻守、スムーズな連絡の維持、シルクロードのキャラバン隊の食事・宿泊・保護などの役割を果たした。長城遺跡の復元により、長城の分布をより直観的に理解できる。また古代シルクロード及びその分流の具体的な方向に関する、重要な資料を提供している」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年3月29日
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