昨年、新海誠監督の「君の名は。」が微信(Wechat)のモーメンツを独占するなど、日本の最強のサブカルチャーであるアニメは現在、世界に影響を与えている。また、日本のサスペンス・推理ドラマも中国で人気となっている。例えば、今年初め、日本の著名な推理小説家・宮部みゆきの小説「楽園」がドラマされ、好評を博した。推理・サスペンス作品が大人気となっている今、日本の推理ドラマの魅力に迫ってみよう!(文:余果。揚子晩報掲載)
日本の推理ドラマのおもしろさの秘訣:ストーリ+役割+雰囲気+顔面偏差値
日本の映画・ドラマにおいて、サスペンス・推理作品は、ずっと重要なジャンルになっており、推理作品が大ヒットしているのにも、もちろん理由と秘訣がある。
1、バラエティに富んだストーリーと構造。1950年代に公開された映画「羅生門」から今年のドラマ「楽園」まで、日本ドラマはストーリーと構造のイノベーションを通して、多くの人が推理映画・ドラマに対して常に新鮮なイメージが持てるようにしてきた。「羅生門」では、事件が発生し、人々が互いに相手を「犯人」と非難する様子やそこで浮き彫りになっている人の心理的要素が、見る人の心を引きつけ、名作中の名作と言われた。また、日本ドラマ「名探偵の掟」では、名探偵が完璧な推理で、不可解な事件を次々に解決していく。「楽園」では、それまでの推理ドラマのストーリーに新鮮な要素を付け加え、一層緊迫感あるストーリーの構造としている。
2、はっきりした登場人物の役割。名作では必ず、さまざまな個性、性格の登場人物が登場するものだ。この点、日本ドラマはそれぞれの役割をしっかりと分けており、多くの場合、落ち着いた雰囲気の上司と、事件の真相を探る主人公、そしてそのサポート役がいる。「楽園」では、秋津信吾が9年前の山庄事件の捜査を担当した警察庁の刑事で、主人公の前畑滋子の情報源となる。前畑滋子と高橋治美は事件の捜査員として、事件の真相を探る。高橋治美には助手がおり、サポート役を務めている。数人で事件の真相を明らかにしていく日本の推理ドラマは、このように登場人物の役割がはっきりしているなど、お決まりのパターンがたくさんある。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn