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視聴率と口コミが反比例するドラマ「カルテット」 マニアック路線の脚本

人民網日本語版 2017年03月03日09:41

女優・松たか子主演の火曜ドラマ「カルテット」は、第5話以降、視聴率が下降傾向になり、「敗退」ムードを漂わせている。しかし、人気の度合いを測るこの視聴率を、ヒットメーカーである同ドラマの脚本家・坂元裕二は全く気にしていない。

同ドラマはのびのびと自由に製作されており、弦楽器奏者の4人がカルテットを組み、軽井沢で共同生活を送りながら弦楽四重奏をするというのがそのストーリー。人気女優の松たか子にとって、連続ドラマ出演は2012年に放送された日曜劇場「運命の人」以来約5年ぶりで、ありきたりなストーリーはもう眼中にないようだ。残りの3人の満島ひかり、松田龍平、高橋一生も日本の芸能界では演技派俳優として知られ、皆主役を演じる実力を誇る。実際には「勝ち組」であるこの4人が、このドラマでは「負け組」を演じており、そのギャップが非常に面白い。

日本のドラマの脚本家で、視聴率を気にしなくてもいいほどの一流脚本家には、坂元裕二のほかに、個性豊かな宮藤官九郎や映画作品が多い三谷幸喜がいる。昨年のNHK大河ドラマ「真田丸」の視聴率は平凡なものだったが、三谷幸喜はそれでも「第91回ザ・テレビジョン ドラマアカデミー賞」の脚本賞を受賞した。坂元裕二は、昨年の月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の視聴率が全く伸びず、「問題のあるレストラン」(15年)やドラマファンの間では話題作となった「最高の離婚」(13年)も、視聴率でその内容を判断する作品ではない。傑作の映画が絶対に爆発的な興行収入を記録するわけではないのと同じく、日本のドラマの賞の受賞と視聴率は全く別物で、それが結びつけられるわけではなく、とても公平な環境となっている。


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