外国籍の愛人、SWATの出動、うずたかく積まれた大量の札束といったシーンが登場する、反腐敗をテーマとしたリアルな中国ドラマ「人民的名義(The name of the people)」がその放送開始からヒットし、視聴者や世論の大きな注目を集めている。専門家は、「この作品は国策を反映したドラマで、中国共産党第19回全国代表大会開催前の時期を選んで放送を開始しているのはそれなりの意味があること」としている。
同作品を手がけた李路監督は取材に対して、「この作品を通して、多くの人に人としての温かみと正義の力を感じ、腐敗防止のための手本としてほしい」と語った。
また、李路監督は、「中国共産党第18回全国代表大会以降、中国の反腐敗政策は国際的にも注目を集めており、中国でも人々の関心を集め、広まり、その影響力はかつてないほど強くなっている。『人民的名義』は、反腐敗をテーマとした映画・ドラマ作品が長い間、現実社会の恥ずかしさを覚えるような現状に即した作品ではなかったという点を克服している」と説明した。
さらに、「こうした作品を制作するには、反腐敗の実態に立ち返る必要がある。深刻な一面を回避し、うわべだけをとらえたり、はっきりと描き出さない限り、優れた反腐敗の作品は生まれない」と続けた。
国策を反映したドラマとして、同作品は多くの若者からも支持を得ている。90後(1990年代生まれ)がメインの中国大手SNSサイト「豆瓣(Douban)」で、同作品の評価は9.0ポイントという好スタートとなり、第4話放送時には9.1ポイントに達した。ネットでの再生回数は2億2000万回に達し、中国ネットでの再生回数トップに輝いた。(編集YK)
「人民網日本語版」2017年4月7日
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