記者会見を行う谷村新司(右)。左は陳諍文化参事官。
日本の「国宝級」のシンガー・ソングライター・谷村新司が8日、東京都内で行われた記者会見で、上海大劇院で6月1日にコンサートを行うと発表した。中国新聞網が報じた。
谷村新司が上海でその歌声を披露するのは2010年の上海国際博覧会の開幕式以来約7年ぶり。
谷村新司は今年でデビュー45周年を迎え、記念ツアーが今月7日から国立劇場大劇場でスタート。上海コンサートの「ウォーミングアップ」となっている。
会見で谷村新司は、「中国の人たちが愛してくださっている曲を、できるだけたくさん聴いていただこうとスペシャルなメニューを考えている」としたほか、「今年は日中国交正常化45周年で、ちょうど僕の歌手人生も45年目。初めて中国で公演した時から、音楽を通して両国の架け橋になれたらと思っていた」と語った。
また、「国と国は政治と経済でいろんな形が時として起こっているが、決して音楽や文化の交流を閉ざしてはいけない」としみじみ話した。
谷村新司は以前、上海音楽学院の客員教授として講座をしていた時期があり、音楽スタジオも設置した。今回の上海での公演では、「教え子と再会するのが楽しみ」と、その交流も心待ちにしている。
谷村新司の代表曲・昴(すばる)など多くのオリジナル曲は中国でも広く愛されている。うち、約50曲の中国語版カバー曲が製作されている。
会見に出席した在日本中国大使館の陳諍文化参事官も、「谷村さんと中国は縁が深い。1981年に初めて中国公演を開催して以降、両国の文化交流活動に積極的に参加しておられる。今年は国交正常化45周年で、特別な意味がある」と語ったほか、03年には中国でSARSが 蔓延したことを受け、チャリティコンサートを行い、寄付を募ったことや日本で上海国際博覧会のPRをし、貢献したことにも言及した。
上海公演の主催者によると、ハイクオリティのコンサートにするために、谷村新司は日本で公演を行う際に引き連れるバンドメンバーと共に来中するという。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月10日
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