▽短期間での中米貿易摩擦の激化を防ぐ
外部の分析によると、100日計画が放つシグナルは積極的なものであり、短期的に中米が経済貿易方面で「うっかりして過ちを犯す」危険性を引き下げるという。だが中米貿易戦争の煙も消し去ることができるだろうか。
コロンビア大学の中国問題専門家のアンドリュー・ネイサン氏は、「中米貿易の100日計画の達成には2つのよい暗示がある。第一に、双方が貿易問題をめぐって話し合いをスタートしたことは、米中貿易戦争の危険性が除去されたことを意味する。これは中米にとって、さらには世界にとって緊張緩和だといえる。第二に、米国が打ち出したこのプランは中国にとって実行可能なものだ、中国政府は何を輸入するか選択しやすいからだ」との見方を示す。
短期間での貿易摩擦の激化は回避できるが、中米貿易の不均衡は引き続き存在する。中国社会科学院米国研究所経済研究室の王孜弘副室長は、「中米間の貿易不均衡は一日でできあがったものではなく、グローバル経済の分業と密接な関係もあり、100日計画の短い時間で変えられるものではない。今後数年間、中米が『全面対話』を通じて、貿易摩擦解消の道を探し当て、掘り下げた協力を現実のものにできるかどうかは、引き続き不確定性に満ちている」と指摘する。
▽中国の金融市場開放と米牛肉輸入再開からスタートか
これまでにわかった情報によると、海外メディアは、100日計画はまず中国の金融市場の開放と米国産牛肉の輸入再開から始まり、この2分野で中国は「譲歩」しやすい、と伝えるという。商務部(商務省)国際貿易経済協力研究院国際市場研究部の白明・副部長は、「中米双方は金融と牛肉の貿易で話し合う余地がある」との見方を示す。
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