モバイル地図アプリ・高徳地図(マップ)はこのほど、今年1-3月期の「中国都市別渋滞ランキング」を発表し、市内全体で道路工事が実施されている山東省済南市が「トップ」だった。高徳地図のビッグデータ報告によると、朝夕のラッシュ時間帯は、少なくとも30分余裕を見て出発しなければならないという。新華社が報じた。
高徳地図のデータ分析専門家・房一多氏は、「同期、済南は最も渋滞が激しい都市だったものの、路上駐車禁止の効果が表れており、市内の渋滞はすでに効果的に緩和されている。しかし、市内が路上駐車禁止であるため、渋滞する区域が市の東側へ移っている」と分析している。
同ランキングで、渋滞が原因で長くなる移動時間を表す渋滞指数が最も高かった都市は、上から順に、済南、哈爾濱(ハルビン)、 呼和浩特(フフホト)、北京、仏山、重慶、昆明、鄭州、合肥、南寧。一線都市の渋滞は緩和している一方、二、三線都市は渋滞が悪化の一途をたどっている。うち、呼和浩特は降雪の影響で3位に入り、渋滞指数は1.910(渋滞時は平常時と比べて移動時間が1.91倍長くなる)と、4位の北京を1.4ポイント上回った。
その他、春節(旧正月、今年は1月28日)期間中、帰省や旅行などの影響を受け、中国全土の30%の県で渋滞が悪化した。悪化幅が最大だったのは広西チワン族自治区桂林市陽朔県と湖南省湘西トゥチャ族ミャオ族自治州鳳凰県で、渋滞指数が平常時よりも100%以上上昇した。一方、都市を見ると、高徳地図がビッグデータモニタリングする100都市のうち、98都市は渋滞が緩和した。うち、北京市、天津市、河北省、珠江デルタなど、経済が発達している地域の都市の渋滞緩和幅が最大だった。
同期、一線都市の渋滞は緩和した一方、二、三線都市は悪化したことについて、房氏は、「春節期間中に都市に住む人の多くが帰省したことと主に関係がある。そのため、一部の大都市では春節後に渋滞指数がすぐに急上昇した」と説明している。 (編集KN)
「人民網日本語版」2017年4月19日
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