年に一度の上海モーターショーが今年も開幕した。大手メーカーが続々と打ち出すニューモデル車は目がくらむばかりの華やかさで、今年も引き続き新エネルギー車が注目を集めている。比亜迪が打ち出した世界初の「全エンジン・全動力車」もその一つだ。データによると、今年第1四半期(1~3月)、国内の新エネ車の製造販売はどちらも減少した。業界では、「国の新エネ車への補助金措置が終了するのにともない、新エネ車の競争が激しくなった」との見方が出ている。「広州日報」が伝えた。
今回のモーターショーの開催期間中に比迪亜が打ち出した「宋DM」と「宋EV300」、およびすでに発売されている「宋」の普及タイプ車は成熟した自動車プラットフォームを共有して、「宋」シリーズを世界で初めて電気、ハイブリッド、ガソリンの3大動力システムをカバーする「全エンジン・全動力車」に育て上げた。中国の新エネ車メーカーの多くは、自身のコア競争力を高めるため、国際大手メーカーの「大きな腕」から離れて、自分たちの国際化した技術者チームを結成し、自動車の設計、車台の技術などで世界レベルのチームに参加を呼びかけている。
比亜迪だけでなく、広汽集団や上汽集団も相次いで新エネ車に力を入れ始めた。広汽集団が独自に開発したプラグインハイブリッドコンセプト車の「EnSpirit」をはじめとする多くの新車や最新の技術成果が、近く国内でお披露目される予定だ。
だが業界関係者は、「今年初めに国が新エネ車への補助金政策をはっきりと打ち出さなかったことで、一部の新エネ車は今年初めに販売がふるわず、中国新エネ車市場は競争が激しくなっている」と話す。
▽関連データ
中国自動車協会が発表した統計データによると、2017年3月には、中国の新エネルギー車の製造は3万3015台で前年同期比30.9%増加、販売は3万1120台で同35.6%増加だった。電気自動車(EV)の製造は2万6685台で同41.8%増加、販売は2万5342台で同43.3%増加。プラグインハイブリッド車(PHV)の製造は6330万台で同1.1%減少、販売は5778台で同9.6%増加。
1~3月の新エネ車の製造は5万8317台で同7.7%減少、販売は5万5929台で同4.7%減少した。このうち電気自動車の製造は4万7988台で同2.9%増加、販売は4万4333台で同4.4%増加。プラグインハイブリッド車の製造は1万329台で同37.5%減少、販売は1万1596台で同28.4%減少した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年4月19日
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