公開中の映画「ワイルド・スピード SKY MISSION」で、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)が赤いスーパーカーに乗ってアブダビの高層ビルから高層ビルへとダイブするシーンはとても印象的だ。このシーンで使用されている車の名は「ライカン・ハイパースポーツ」。この車が今年の上海国際モーターショーに登場、6600万元(約12億7400万円、税込み)で販売され、同モーターショー史上最も高価なスポーツカーとなった。この車は世界で7台しか発売されず、中国国内の配分枠数は2台となっている。なお、すでに中国国内で購入希望者がいるという。新聞晨報が伝えた。
▽映画が最高の宣伝に
モーターショーの会場となった上海国家コンベンションセンターの高級車展示ホールにある、アラブ首長国連邦の自動車メーカー・Wモーターズの展示ブースには人だかりができていた。そこには赤と黒の2台のライカン・ハイパースポーツが展示されており、来場者は「赤い方は『ワイルド・スピード』でビルからダイブしたモデルじゃないか?かっこいい!」とため息を漏らした。展示ブースの巨大ディスプレイには、ドミニクが高層ビルから飛び出すシーンが繰り返し映し出され、高い宣伝効果をあげていた。
WモーターズのRalph Debbas CEOによると、緻密な計算に基づく、迫力とスリルあふれるシーンが売りの同作品の撮影のために、同社は数台のライカン・ハイパースポーツを製造したという。実際、同社の宣伝方法は成功を収めた。「ワイルド・スピード SKY MISSION」での使用により、ライカン・ハイパースポーツは知名度を一気に高め、今回のモーターショーでも最も人気を集める展示車の1つとなった。
▽ヘッドライトには220個のダイヤ