白氏によると、中国有人宇宙事業は開始から現在にいたるまで、宇宙と地球を行き来する有人宇宙船を有しているほか、宇宙船どうしのドッキングを実現済み、宇宙飛行士の1ヶ月ほどの宇宙活動、さらには船外活動も可能となっている。これらは第3ステップの宇宙ステーション建設の基礎となる。
言い換えるならば、第1・2ステップは準備段階であり、この準備作業が間もなく完了することになるわけだ。白氏は「天舟1号が任務を完了すれば、中国は軌道上を運行中の宇宙船に物資と推進剤を補給する能力を備えたことになる。これは未来の中国宇宙ステーションの軌道上における長期有人飛行の前提となる」と話した。
白氏によると、まず物資補給の上で、宇宙船「神舟」は宇宙飛行士を送り届けるほか、300キロの物資を積載できる。しかし宇宙飛行士が未来の宇宙ステーションで長期的に勤務・生活するためには、大量の食べ物、水、酸素、予備品が必要となる。そのためより大型の宇宙補給船で1度に数トンの物資を送り届ける必要がある。天舟1号は1度で6トン以上を運ぶことができる。
次に推進剤の補給。天舟1号の最大の見所は、天宮2号とドッキングした後の、軌道上での推進剤補給。これは俗に「宇宙給油」と呼ばれている。推進剤の軌道上補給技術を検証することで、今後の大型宇宙ステーションの建設に向け基礎を固めていくことになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2017年4月21日
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