同研究院のモニタリングによれば、15年6月に財政部(財務省)が一部商品の輸入関税率を引き下げる政策を発表すると、ぜいたく品ブランドは相次いで中国での販売価格を引き下げ、長年にわたった輸入化粧品の国内外の深刻な価格差が大幅に改善された。
このたびの顧客ぜいたく品グローバル価格モニタリングの過程で、国際ぜいたく品ブランドの53%で国内外の平均価格差が15%以下であることがわかった。また29%は価格差が15~20%に縮まり、20%を超えるブランドは18%にとどまった。
地域別にみると、世界でぜいたく品の購入価格が最も低いのはやはり欧州地域だ。為替の関係で、英国での価格が大陸部との価格差が最も大きく、約24%になる。ユーロ圏のスペイン、イタリア、フランスが英国に続き、いずれも大陸部との価格差が20%を超える。欧州各地で外国人に対する税還付政策を実施していることを考えると、中国人消費者にとって、欧州でのぜいたく品購入は割に合う行為だといえる。一方、米国でのぜいたく品購入には価格的優位性がなく、大陸部との平均価格差は約15%ほどだ。
また、ぜいたく品ブランドが大陸部での小売価格を絶えず調整していることから、アジア太平洋地域の香港地区や澳門(マカオ)地区がこれまでもっていた価格の優位性が大幅に低下した。日本と韓国の価格の優位性も弱まっており、モニタリング対象となった品目・商品の一部はむしろ大陸部よりも高く、現地ブランドにある程度の優位性がみられるだけだった。シンガポールは全体としてぜいたく品ショッピングにそれほど価格の優位性があるわけではないが、地理的位置ゆえにオフシーズンの商品に独自の優位性がある。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年4月28日
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