長年にわたり消費者と国際的ぜいたく品ブランドを悩ませてきたニセ物の問題が、ついに解決への道を踏み出した。商務部(商務省)は目下、消費者に向けたぜいたく品鑑定システムおよび正規品情報遡及システムの構築を進めている。消費者は自身の権利を守るための明確なルートを与えられることになる。「北京商報」が伝えた。
同部全国信用弁公室の蔡凌鵬室長(中国国際貿易学会副事務局長)はこのほどぜいたく品通販サイトの第五大道が行った「融資・新ビジネスモデルの開設」をめぐる記者会見の席で同システムに言及し、「商務部の関連プラットフォームとアプリケーションソフトが、全国のぜいたく品関連サイトの信用情報を公開し、消費者はいつでもぜいたく品に付与された二次元バーコードを読みとって遡及確認を行えるようになる」と述べた。
この情報化された遡及システムは現在、研究が進行中で、将来はぜいたく品の生産段階から流通段階、末端の販売段階まで、すべてのプロセスがバーコードで記録され、ぜいたく品は輸入の通関地や店舗で認証コードが付加されるようになる。消費者はバーコードを読み取り、商務部に登録された公式の認証プラットフォームで遡及確認ができるようになる。
蔡室長は、「こうした措置は国内のぜいたく品業界におけるニセ物の横行をくい止めること、また中国におけるぜいたく品ブランドの発展環境を最適化することが狙いだ」と述べた。
世界関税機構(WCO)の推計によると、ファッション産業のグローバル貿易全体に占めるニセ物の割合は10%に上るという。つまり、ファッション製品10点のうち1点はニセ物だということだ。中国では製造業の発達レベルの影響で、状況はさらに深刻になっている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年12月1日