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機上で急病になった73歳日本人男性、24歳遼寧女性に救われる (2)

人民網日本語版 2017年05月02日10:49

「緊急事態が起こったのは、ちょうど食事が始まったときで、私は機内食の弁当箱を開いて食事をとろうとしていた。だが、機内アナウンスで乗客の中に急病人が発生したことを知った。その時、乗客の中に医師はいなかったようだ。私はまだ医学を勉強中の身だったが、何とか手伝えないかと思い、申し出た。その急病人は脈がとても弱く、呼吸も非常に弱くなり、顔面蒼白で発汗症状があり、話すことも動くこともできなかった。私は客室乗務員と一緒に、機内に備え付けられた血圧計で病人の血圧と脈拍を測定した。体温は正常だった。おそらく低血糖ではないかと予測を立て、急病人にガムシロップを口に含ませ、さらに、リンゴジュースを少量飲ませた。」

十分あまり経った時、急病人の友人と名乗る乗客が現れた。この友人は、中国語も日本語も話せた。「この時、私は急病人が日本人であることを知った。その友人は私のために通訳をしてくれた。倒れた高齢の男性は73歳で、高血圧症や糖尿病の持病を持っていた。また、2日前から胃腸の具合が悪く、体調を崩していたという。彼の状況を一応把握して、私の診断は間違っていないと思った。その後も急病人の容態を観察し続けた。客室乗務員も専門スタッフを彼の側につけ、砂糖水やジュースを準備してくれた」と朱さん。

日本人乗客の容態はかなり良くなった。彼が潤んだ目で医学生とクルーチームに感謝と感動の気持ちを伝えた時、キャビン内から歓声が沸き起こった。

北京時間午後1時40分、MU535便は福岡空港に到着した。東方航空は対応に全力を尽くした。機長は飛行中に地上スタッフと連絡を取り、救急車の手配を依頼した。同便がスムーズに着陸したのち、救急車が迅速にやってきて急病人を病院へ搬送した。

同機から降りる前、急病人の友人は朱さんに連絡先とメールアドレスを尋ねた。お礼の気持ちを伝えるため、その友人は24日、朱さんに感謝のメールを送ったという。「偶然にも機内で一人の老人を救うことができて、大変嬉しい。思いがけず、彼の友人からこれほど感謝され、その気持ちを忘れずにお礼のメールまで送ってくださった」と朱さんは話した。

急病人の友人が朱さんに送ったお礼のメールは、次のような内容だった。

「朱さん、こんにちは。私は昨日、機内で急に具合が悪くなった人の同僚です。昨日、あれから本人は病院に搬送され、医師による診断と治療を受け、大事に至らず帰宅することができました。もし、あの時、あなたが機内に乗り合わせていなければ、このような良い結果で終わったとは思えません。あなたには本当に感謝しています。もし何かありましたら、いつでも私に連絡してください。できる限りのことはさせていただきます」。(編集KM)

「人民網日本語版」2017年5月2日


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