70代の高齢男性が航空機内のトイレで急に具合が悪くなり気を失いかけた。ありったけの力を振り絞ってトイレのドアを開けて外に出てきたが、その場に崩れ落ちたまま動けなくなった。客室業務員は、慌てて乗客の中に医師はいないか確かめようとドクターコールのアナウンスを放送した。危機が迫ったこの時、遼寧省葫芦島市出身の美人留学生(24)が「臨時医師」に早変わりし、自分が学んでいる知識を総動員してこの乗客を救った。事件後、急に倒れたのは73歳の日本人男性だったことが判明した。中国放送網が伝えた。
記者は微信(Wechat)を使って、日本に住んでいるという葫芦島出身の女性と連絡を取り、彼女は今回の人命救助に隠された感動的なエピソードを語ってくれた。
この女性は朱さんといい、今年24歳で、葫芦島市出身。2016年に河北医学院を卒業した後、同年日本の大学に合格、今は留学生として日本で医学を学んでいる。
今月23日、朱さんは実家から山東省青島市を訪れた後、日本に戻ることになっていた。彼女は青島午前10時20分発福岡行きの東方航空MU535便に乗っていた。機内には約100人の乗客がいた。離陸して間もない北京時間午前11時すぎ、一人の老人がトイレに入った。理由は分からないが、長い時間トイレから出てくる気配はなかったという。その十数分後、その老人はありったけの力を振り絞って何とかトイレのドアを開けて外に出てきたが、その場に崩れ落ちて動けなくなり、その後客室乗務員によって発見された。老人の様子が明らかに異常だったため、客室乗務員は老人を抱えてそこから一番近い席に座らせ、すぐにドクターコールの機内アナウンスを放送した。
朱さんは、当時の状況について、次のように振り返った。
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