京劇のメイクを体験した日本の小学生。
国家京劇院と創価学会所属の社団との親睦会で、小学生たちがさわやかな合唱を披露し、京劇俳優たちに対する歓迎の意を表した。一方、俳優たちが京劇における隈取・臉譜(れんぷ)のメイクを小学生の顔に施したり、京劇の衣装を着せたり、孫悟空のユーモラスなアクションを披露したりすると、小学生たちは大喜びで、触れ合いを楽しんだ。在日本中国大使館の程永華大使は、東京公演終了後の挨拶の中で、「今回の京劇公演で、多くの日本人の中華文化、中国人に対する理解が深まり、中日民間交流が促進された」とその成果を強調した。
中国の物語が共感呼ぶ
一人でも多くの日本人に中国の京劇の魅力を全体的に知ってもらおうと、国家京劇院は日本人も理解しやすい演目として、歌とアクションがバランスよく取り入れられたものを選択した。栃木県宇都宮に住む北村克弘さんは、「『鎖麟嚢』を見て6年前の東日本大震災を思い出した。私の実家は被災地にあり、演目を見て、地震で家族が離れ離れになったり、いろいろ助けてもらったことなど、いろんな記憶がよみがえった」と話すなど、感謝を示すことなどをテーマにした「鎖麟嚢」に対して、多くの人が共感を示した。
過密日程もプロ根性で乗り越える
55日間で52公演を行い、俳優たちは千キロ以上を移動。共に励まし合って疲労を克服し、あきらめない精神と規則正しさで、中国国家芸術院の実力を披露した。1日に2公演行うことも多く、俳優たちはメイクを落とす暇もなく、ソファーや道具箱の上で一休みすることもしばしばだったという。それでも、若い俳優たちは、けいこや発声練習も欠かさなかった。日本各地の人々は、「中国国家京劇院の俳優は、芸も人格も見事なアーティスト」と称賛の声を上げた。
国と国との関係は、国民同士の親善友好に関係しており、民間友好は中日関係の重要な基礎。今回の国家京劇院の日本公演は、中華伝統文化の代表として京劇アートを日本で大々的に披露し、日本人の間で好評を博した。そして、中日民間友好のはっきりとした印となった。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年5月9日
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