中国の劉結一国連大使は9日、世界の貧困削減プロセスを加速し、協力・ウィンウィンを柱とする新型の国際貧困削減交流・協力関係の構築を推進するよう国際社会に呼びかけた。人民日報が伝えた。
劉大使は同日、国際連合経済社会理事会の貧困根絶に関する一般討論演説で「各国は世界の開発パートナーシップの合理化に力を入れ、南北協力と南南協力を推進すべきだ。国連や世界銀行は引き続き重要な役割を発揮すべきだ。先進国は政府開発援助の約束を果たし、途上国の能力開発、債務減免、市場開放を強化し、開発上の難題解決を支援すべきだ」と指摘。
「長年の努力を経て、中国は農村の貧困人口を累計7億人余り削減した。中国農村の貧困人口は2010年の1億6600万人から2016年末には4335万人に減った。中国は4年以内に貧困脱却を完成し、持続可能な開発のための2030アジェンダの定める貧困削減目標を10年前倒しで実現する。このため現在『精密な貧困者支援』と『分類実施』を進め、生産・就業支援、移住、生態系保護による貧困脱却、教育による貧困脱却を通じて、支援対象の確かな貧困脱却を図っている」と述べた。
劉大使はさらに「60年余りで中国は計166の国と国際組織に4000億元近くの援助を行い、60万人余りの支援人員を派遣した。中国は重債務国と後発開発途上国の対中政府無利子借款債務の無条件免除を相次いで7回宣言した。中国はアジア、アフリカ、ラテンアメリカ・カリブ地域、オセアニアの69カ国に積極的に医療援助を行った」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年5月11日
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