ここ3年あまりの間に、「一帯一路」(the belt and road)イニシアティブが大きな成果を収めた。今や沿線諸国のうち56ヶ国・地域が中国国民の海外旅行先になり、中国国民の海外旅行先全体に占める割合が37%になった。試算によると、中国と沿線諸国との双方向の観光交流の規模がすでにのべ2500万人を超えている。観光EC企業がチケット販売状況、ルート、旅行先での観光レジャー消費や買い物などの情報を総合的にまとめた統計をみると、「一帯一路」観光に対する観光客の意欲が高まっているという。
▽沿線諸国が人気の海外旅行先に
統計をみると、16年に「一帯一路」沿線諸国を訪れた中国人ののべ人数は15年の2.7倍に増え、海外旅行全体の増加水準を上回った。沿線諸国のうち、東南アジアが引き続き最も人気があり、ロシアや中欧、東欧といった新顔の旅行先は伸びが急速で、これから中国人の海外の人気旅行先になることが期待される。
新婚旅行、卒業旅行、有給休暇を消化するための旅行、家族旅行、友達旅行、シルバー旅行など、さまざまな旅行ニーズを抱えた中国人たちが沿線諸国を旅している。アラブ首長国連邦(UAE)は人気度が132%上昇し、トルコも106%上昇、エジプトは145%上昇した。イスラム寺院を訪れ、気球に乗り、ギザの砂漠でピラミッドに沈む夕日を眺め、ギリシャのザキントス島で難破船を見に行く、といったことが中国人観光客の手の届く旅行プランになっている。
データをみると、沿線65ヶ国のうち、昨年に中国人観光客が最も多く訪れたのは1位から順に、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、モルジブ、UAE、カンボジア、スリランカだった。中国人観光客の伸びが速い国は順に、ロシア、ブルネイ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ネパール、エジプト、セルビア、トルコ、スロバキア。
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