ドイツ経済研究所が発表した最新の報告書によると、ドイツは数年前から、海外からの技能移民を積極的に受け入れており、現時点で160万人の技術移民がドイツで就労している。中国人移民(国籍は未取得)のうち技能移民が3分の2を占め、その割合は出身国別で最も高いという。ル・モンド紙(ドイツ版)の15日付報道を引用して環球時報が伝えた。
ドイツ連邦統計局の2016年統計データによると、現在ドイツでは約15万人の中国人が居住しており、特にノルトライン=ヴェストファーレン州やバーデン=ヴュルテンベルク州に多く住んでいる。中国からの移民は、EU非加盟国からの移民のうち最多となっている。このうち中国人留学生は3万4600人で、ドイツの大学で学ぶ留学生の中で最も多い。
ドイツに社会保険料を納付している中国人就労者のうち、技術系の仕事に従事している人は67.1%を占める。具体的な業務分野には、IT、工学、数学、自然科学などが含まれる。この割合は世界最高となっている。中国人のあとにはインド人(54.2%)が続き、外国人の平均は18.3%。ドイツ人のうち技術系就労者はわずか18.5%にとどまっている。
専門家は、中国人移民の多くが技術職に就いている原因として、以下を列挙した。
1)ドイツ在住中国人のうち、留学生の割合が高く、彼らの多くは技術系を専攻しており、卒業後の数年間はドイツに留まって仕事をするケースが多い。
2)数年前から、ますます多くの中国企業がドイツに支社を設立しており、その多くが技術関係の企業で、中国人・ドイツ人両方の従業員を必要としている。
3)ドイツ企業も、中国市場を開拓するために、中国の技術人材を招聘する傾向が高まっている。
一方、中国に住むドイツ人の数も増加の一途をたどっている。ル・モンド紙によると、2016年、在中ドイツ人は2万1千人に上り、うち上海に約8500人、北京に約7千人が住んでいる。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月16日
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