ますます激しくなる市場に直面して、第2陣営ブランドはそれぞれの「傑出した製品」を打ち出すようになった。
今年の上海モーターショーで、ジャガーランドローバーは初の電動スポーツカータイプSUV(スポーツ用多目的車)「I-PACE」のコンセプトカー、今年3月に英国・ロンドンで発表したばかりのレンジローバーシリーズの新モデル「レンジローバー・ヴェラール」、「ランドローバー・ディスカバリー」の新モデル、「ジャガーXFL」、18年モデルの「ジャガーF-PACE」などの重量級車種を次々登場させた。ボルボは新しい大型SUV「V90クロスカントリー」を打ち出した。これは新しい90シリーズのトリを飾る製品で、最上級グレードの2タイプが登場した。
注視されるのは、下半期に発売予定のボルボS90シリーズのロングホイールベース「T8」(プラグインハイブリッド)の助手席がないラウンジコンソールタイプで、世界初のラウンジコンソールタイプ高級乗用車となった。これにより90シリーズは中国市場でのラインナップを完成させた。
実際、昨年から第2陣営市場は「命がけの戦い」を繰り広げている。リンカーンの昨年の販売量は15年のほぼ3倍に達し、同179.9%増加した。キャデラックは15年の販売量7位から16年は5位に躍進。ジャガーランドローバー、キャデラック、レクサスの販売量は第2陣営ブランドの実力をはかる目安とされる「10万台」を上回った。
だが中国での第2陣営ブランドの競争は、すでに10万台のハードルを目標にする量の競争から、ターゲットとする消費者を目標にするブランド力の競争へと移り変わっている。
ボルボアジア太平洋地域の袁小林総裁兼最高経営責任者(CEO)は、「製品のラインナップとバージョンアップのペースが販売量の多い少ないを完全に決めるわけではないが、影響を与える非常に重要な要因であることは確かだ。90シリーズのラインナップは完成したが、ボルボは今後も毎年新車2台のペースで新製品を投入し、中国で60シリーズ、40シリーズのラインナップを充実させていく」と話す。
インフィニティとレクサスも今年の上海モーターショーの前後に、新ブランドのコピーを相次いで発表した。レクサス中国の江積哲・執行副社長によると、「レクサスはライフスタイルブランドを目指す」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月18日
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