スイスの金融グループUBSのグローバルファミリーオフィスグループの責任者アヌラグ・マヘシュさんはこのほど、「今後5年で、アジアの超高額資産を保有するファミリーの間で巨大な規模の資産継承が行われる」との見方を示した。新華社が伝えた。
マヘシュさんは、「アジア太平洋地域の資産のおよそ3分の1は持ち主が変わる。世界全体では持ち主が変わる割合は15%だ」と述べた。
超高額資産を保有する層とみなされるには、現在は投資可能な資産額が3千万ドル(約33億3540万円)に達していることがハードルになる。英不動産コンサルタント会社ナイトフランクがまとめた2017年の資産報告書によると、16年にアジアでこのハードルを越えた富豪は約4万6千人に達したという。
同報告書は、こうしたアジアの超高額資産保有層の16年の資産額は合計4兆8400億ドル(約538兆1112億円)に達すると伝えた。
UBSとプライスウォーターハイスクーパース(PwC)は16年億万長者報告の中で、「一連のアジアの新興エコノミーはまもなく『史上初の大規模な世代間資産移転』を経験することになる」との見方を示した。
同報告によれば、億万長者の資産の90%が「次世代に引き継がれない」という。
世界を見渡すと、16年9月に発表された報告が、「2026年までに、超高額資産を保有する個人から次世代へ3兆9千億ドル(約433兆7190億円)の資産が継承される」との見方を示している。
この報告は世界的資産コンサルタント会社ウェルス‐Xと米保険ブローカー・コンサルタント会社NFPが共同で発表したもの。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月18日
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